現役の客室乗務員が驚いた!日系・外資エアラインの違い3選

CAのお仕事✈︎
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私は香港の航空会社に在籍していて、もうすぐ丸5年がたちます。

日本でも接客業をしていた&日本の航空会社に乗客として乗ったこともあるので、私のCA像は完全に日系エアラインのそれで固定されていました。

なので、入社後してすぐは自分の中のイメージと現実とのギャップに日々驚いていました。

今回は、実際に働いてみて感じた、日系・外資エアラインの違いについて語っていきたいと思います。(今回は外資=香港ですね)

結論をサクッとお伝えすると、メインの乗客層の価値観によって、働き方や雰囲気が変わってくる、という印象です。今までの自分の価値観からすると信じられない…ということも、その文化圏の中ではきちんと理由があるんだな、という発見がありました。文化の違いって面白いですよね!

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その1:乗客のニーズ

🛫1時間のフライトに乗っているとします🛫

日系エアラインだったら羽田→伊丹くらいの距離ですね。

上空にあがって機内サービスが始まります。

カートで飲み物の提供、あとは注文に応じて機内販売を行う

大体これくらいじゃないでしょうか?

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さて香港系の我が社で1時間のフライトといえば、香港→高雄(台湾)あたりです。

上空にあがりました。

暖かいお食事→コーヒーと暖かい烏龍茶のサービス→トレー回収→リクエストに応じて機内販売

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いやいや欲張りすぎだろ。

機内はものすごくバタバタで、正直お客さんが話しかけてきても聞こえないふりして素通りするくらいじゃないと、サービス終わらないです

日本人の私の価値観からすると、

こんなにバタバタするくらいなら、サービス減らそうや

って思います。話しかけてきたお客さんに対してため息ついて露骨に嫌がるくらいなら、出来ることを丁寧にやったほうがよくないですか?と。

ただ、生活をしていて強く感じるのは、この国では

「お得感」「コスパ」

というものを非常に重要視します。

実は一度会社もこの詰め詰めサービスを削減したことがあるらしいのですが、お客さんから強い抗議を受けて元に戻したという経緯があるそうです。

しっかりお食事やお飲物を提供し、お客様に満足してほしい!というのがこの国では正解なのだと学びました。

路線によっては深夜発のフライトでもがっつり夕食のサービスを行ったりします。やりすぎ。笑

結論:何を良しとするかはその国の文化による。どちらが正解とかはない。

その2:自分や仲間を大切にする

荷物の収納時を想像してください。

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大前提として荷物はお客様ご自身で収納するもの、ということがどのエアラインでも規定に書いてあります。

日系エアラインだと、荷物を入れられなくて困っていると、CAが来て

「お手伝いしますよ」

と言ってくれたりしますよね。

以前私が日系エアラインに乗客としてお世話になった時は「私が収納するので通路に荷物を置いたままどうぞお掛けください」と言っているCAさんがいて仰天しました。

うちの航空会社では、フライト前のブリーフィング(顔合わせミーティング)の時、こう言われます。

💁‍♂️いい?荷物を手伝ってほしそうなサインを感じとったら

HIDE YOURSELF!!(隠れなさい!)

初期の私👧:えええ!いくらなんでも隠れなさいはやばい。この人たちサービスする気ないのかな。

大分違いますよね。

これは価値観というより、日本の慣習が良くないと思います。

なぜなら荷物をお手伝いすることに関して、これらの問題があるからです。

★その際怪我しても、CAの自己責任であること

→「機内での荷物の取り扱いはCAの業務ではない」と決められているので、万が一怪我をしても労災扱いにならないですよ、と訓練でも言われています。

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★荷物をあげた時、手が滑って他のお客さんに落として怪我をさせてしまう可能性

→恐ろしいです。また会社からしたらいくらお客さんの荷物を手伝ってたからといえ、従業員の不注意で乗客を怪我させてしまう、なんて事態は絶対避けたいですよね。

★お手伝いした後、「あなたが触ったせいで私のカバンが壊れた。弁償して!」となる

→私は経験がないですけど、実際に壊してしまった時、根拠のない当たり屋パターンと両方あると聞きます。お客さんの私物には極力触れないこと、それが大切。

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つまり、ほぼ百害あって一利なしなのです…。

重たい荷物、ロッカーに入れるのが厳しいと予想される荷物は預け荷物にすることを乗務員一同お願いします。

また、中華系の特徴としてウチとソトという意識が強いように感じます。

中華系のお客さんが日本で爆買いしていることがありますよね、あれはほとんど親族やお友達からのリクエスト品を買っているのです。

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だから、彼らのグループの内側に入っていると、めちゃめちゃ優しくしてくれるし、守ってくれます。

荷物は手伝わなくていいのよ、隠れなさい!と言ってくれるのは、規定ということもありますが、おそらく内側にいるチームメンバーを守ろうとしてくれているから、ということもあると思います。

自己犠牲的な優しさやサービスは素晴らしいですし、そのプロ意識に受け手も感動しますが、自分や仲間のことを大切にすることも大切だなぁと思います。

結論:プロ意識を持ちつつ、自分自身のことも大切にしたい。

その3:超カジュアルに休む

日本で会社をお休みするのってめっちゃ大変じゃないですか?

私は日本で働いていた時、2回どうしてもお休みしたくて病欠したことがあります。

1回目:某エアラインの方にOG訪問した時

→ノロウイルスにかかったと迫真の演技をして休んだ

2回目:現エアライン内定後、健康診断に行く時

→祖母を病院に連れて行くと伝えると、先輩に個室に連れて行かれ叱られながらも午後休を獲得

あとはインフルエンザの時だけです。

とにもかくにも、日本で「病欠」は一大事です。(嘘をついたのは悪かったと反省しています)

ここ香港では(特にエアラインは)、めちゃめちゃカジュアルに病欠休みを取れます。

実際の病欠から、自称病欠までさまざまです。

病欠ステップ

⓵会社に「社員番号◯番、◯日の◯◯便、休みます」と伝える

豆知識:なんで?とか症状は?とか一切聞かれません。向こうは代わりのCAを早く見つけたいのでもう私には興味を示しません

⓶病院に言って「◯◯の症状で、今日仕事に行けませんでした…」と伝える

→「OK、何日分の証明書必要なの?」

と聞かれるので、1日、や2日と伝えます。

⓷証明書を会社に提出します

以上

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病院の証明書を提出しないと、下手すると解雇案件ですがこれさえやっておけば問題ないです。簡単!

以下、実際にあった香港人クルーの病欠理由です

怖いチーフと飛びたくないから休む(超超超多い、もはやNO1の理由)

彼氏がお休みだから休む(これも超多い)

満席のフライトいやだから休む(めっちゃ多い)

疲れたから計画的に休む(まぁまぁ聞く)

風邪(たまーにいる。豆知識:これらの理由をREAL SICKと呼ぶ

レア理由

引っ越し(別の日にやれ)

これはあれです、もともとCAには欠勤補完のために「スタンバイ」という電話待機の日があるので、休んだら代わりがいるという状況だから成り立つとは思います。

だとしても簡単に休みすぎとは思いますが、本当に具合悪い時に休める安心感はやっぱり素晴らしいと思います。有給から削るということもしないです。

結論:乱用しない程度に、具合悪い時にはきちんと休めるようになりたい。

★まとめ★

外資と日系、それぞれによさがあると思います。

私は入社時はこの感覚に馴染めず、結構苦労しました。特にサービスに関しては多少厳しくてももっと日系エアラインのようにちゃんとやりたかったので、「こんなつもりではなかったのに…」とずっと思っていました。

ちなみに我が社では、最速でサービスを終わらせることこそ正義という風潮があります。

でもどこでも一長一短ありますよね。今は香港のこのスタイルに居心地の良さを感じています。

 

文化によって、仕事・サービス・自分自身に対する考え方はさまざま。どちらも知って、自分にはどちらが合うか考えるのも楽しいかも!

今日もお読みいただきありがとうございました♪

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