香港の航空会社で5年間CAとして働いている、みさたる(ついったー:@misatal1)です🙆♀️
今回は

CAって、1日どんな感じで働いてるのかな?未知の世界だわぁ〜
と興味を持ってくださったあなたに向けて書いていきたいと思います。
CAのロスター(スケジュールのこと)には
日帰り乗務
お泊まり乗務
スタンバイ
と、ざっくり3つのお仕事がランダムに振り分けられています。
(10日前後はおやすみです)
今日は、その中でも日帰り乗務の1日についてです。
私の会社の日本人クルーが月の半分くらい飛んでいる、福岡(FUK)便の1日の流れについてシェアしていきたいと思います。
07:30
起きます。
私はゆっくり支度をして、ついでに朝ごはんもちゃんと食べたい派です。
なので支度には1時間は必要です。
08:45
家を出ます。
香港ではどのエアラインのCAでも、お家から制服を着ていきます。
なので、街中や電車・バスの中でもばっっっっっちり戦闘準備の整ったCAを見ることができます。笑
最初は制服で外をうろちょろするのに抵抗がありましたが、慣れました。
帰りに制服着たままスーパーやコンビニも寄っちゃいます。
(ただし空港以外、レストランやカフェは行っちゃダメです🙅♀️)
09:15
レポーティング(ショウアップと呼ぶ会社もあり)です。
まずは出勤の確認のためにコンピューターに直行します。
そして、緊張のSAFETY QUESTIONを受けます。
CAのお仕事は保安面が大きいです。訓練で習ったセーフティや応急処置に関して、忘れてはいけないのです。
訓練に関しての記事はこちら↓

選択問題です。例えばこんなのがでます。
Which one is the correct procesdure to operate O2 bottle?
A:〇〇
B:××
C:△△
D:□□
間違えたら、違う問題を出題されます。
2回まで間違えてもセーフですが、3回ミスすると、なんと・・・
その日はお家に帰らされます。
戦力外になった人は翌日出社して、またSafety Questionを受けるのですが、今回は3問全問正解しないといけないのです。
それくらい真剣にセーフティに向き合っています。
無事にパスした人は、しばし共有スペースにて
その日のクルー名簿
自分のポジション
その日提供するお食事やパンの勉強
もしくは
お茶を飲む
制服のクリーニング(会社にあります)を出しに行く
などをして過ごしています。
09:45
決められたお部屋に行って、ブリーフィング(打ち合わせ)です。
チーフや先輩・後輩クルーがどんな人か、さりげなくチェックします。
ここで「頼りなさそう」とか「偉そう!」とか思われたら、その日1日のフライトで詰みます😇
ブリーフィングでは「堂々と!でも謙虚に!何より愛想よく!」が大切です。
10:00
パイロットずと合流して、クルーバスに乗ります。
ちなみに、会社にはイミグレスタッフ(入出国管理管)が常駐しています。
簡単な出国手続きを会社で済ませます。
このバスでシップサイド(飛行機のすぐ真横)まで直接向かいます。
10:15
飛行機に到着!乗り込みます。
ここからは光の速さで動く必要があります。
荷物を頭上のロッカーに入れて、エプロンなど必要なものを取り出しやすくします。
そして走ります🏃♂️
まずは、SAFETY CHECK
自分が割り当てられた離着陸のポジションによって、チェックする範囲が違います。
ですが、だいたいこういうものをチェックします。
自分のクルーシート
インターフォンとPAシステムが動くか
トイレが使用可能か
酸素ボンベ、応急処置グッズ、消化器などなどが使用可能か確認・・・等
→班長に報告し、完了です。
次はSERVICE EQUIPMENTのチェックをします
これも、やっぱりポジションによって、搭乗前準備は細かく決まっています。
例えばこんな感じです↓
3番ドア右担当の子が、新聞の設置をする
4番ドア左の子が、搭載された食事の数を確認する
1番ドア右の子が、ビジネスクラスのサービス道具全般をチェックする
などなど
これは時間の押し具合と、チーフのせっかち具合(失礼)にもよって、スピードが違います。
遅延してついた飛行機なんかは、まだ清掃が終わってない状態で飛行機に乗り込むので、
んごーい!んごーい!(広東語で「すいませーん」)
と言いながら、機内を慌ただしく走り回ってます。
最後に、座席のモニターがちゃんと動いているか、危険物がないかを全機内もう一度確認して、問題がなければお客さんをお迎えします。
10:30
Welcome onboard! お客さんの搭乗です。
10:50
ドアクローズとアームドアです。
ドアをアームドに変更してください〜
これに関してはこちらの記事に詳しく書いています↓
間もなく飛行機がプッシュバックします。
(駐機場から滑走路に向かいはじめること)
出発前に
座席のリクライニングが戻っているか
テーブルがしまわれているか
全員がシートベルトをしているか
荷物がちゃんと収納されているか
をチェックして周ります。
11:05
TAKE OFF!
11:15
水平飛行になったらまず、
入国書類・税関申告書の配布をします
終わった人からサービスの準備に取り掛かります。

私、ドリンクの準備する!

じゃあこっちで食事をカートに詰めとくねー
ここでは協調性と積極性が求められます。
みんなが光の速さで動いてるので、ぼけっとしてると、何をしていいかわからない沼に落ちます。

私はー・・迷子なんだけど…何か終わってないことないかな!?
11:45
食事サービス開始!
なんやかんやで、食事サービスの時間が一番楽しいです。
終盤では食事のチョイスが足りない!という事件が、だいたい毎回起こります↓

席の埋まり具合にもよりますが、サービスは1〜2時間かかります。
13:30
サービス終了!
FUKまでは3時間弱で到着しますので、あと少しです。
トイレの清掃をしたり、使用済みのカップを回収したり、機内免税品の対応をしたりしているとあっという間に到着します。
ご飯をかっこんで食べたりもします。
14:15
福岡に到着です🙆♀️(日本時間は1515ですね)
お客さんにバイバイしたら、すぐに
清掃係
グランドスタッフ
整備士
ケータラー(食事の搭載をする人)
が入ってきて作業を始めます。
だいたい20分くらいで、サクサク作業をしてくれます。
私たちは地上スタッフさんたちの質問に答えたり、通訳をしたり、ご飯を食べたりトイレに行ったり、束の間の休憩タイムです。
15:00
Welcome onboard! 帰り便のお客さんの搭乗です。
実はここからは行きのフライトの繰り返しです!なのでサクサク行きます🙆♀️
1520
ドアクローズとアームドアです。
1530
TAKE OFF!
1540
入国カードを配って食事サービスの準備
1610
食事サービス開始
1750
終了🙆♀️
帰りは少し長いので、ここで団欒タイムです。
おかし食べたり、お茶を入れたり、持ってきたご飯を食べつつおしゃべりです。
おしゃべりの内訳は
90%:ゴシップ・恋愛・化粧品について・会社のことなど
10%:Annual leave(有給)をどう過ごすか、最近どこの国に行ったかなど
こんな感じですかね、明るいクルーが多いのでギャレーで楽しくおしゃべりしてます。
18:00
着陸30分前
仕事終了に備えて、ドリンクのカートや機内免税品のカートに鍵をかけたり、使い捨てのもの(レモンスライスや牛乳など)を処分します。
18:30
香港に到着です。お客さんにバイバイしたら、機内に危険物・忘れ物がないか確認します。
自分の荷物をまとめて飛行機からおります。
18:45
デブリーフィング(反省会)をサクッとします
オフィスに戻って行う会社もあるみたいですが、うちの会社はエアロブリッジ(ゲートから飛行機に繋げられているあの橋)でサクッと済ませます。
とくになければそれで終わりです。
何かクレームがあった日は
「こういうケースがあったので、気をつけてください」
とチーフから報告を受けます。
18:50
仕事終了です!
晴れて自由の身です!お疲れさまでした〜!
私はここからバスに乗ってお家に帰ります、お家に着くのは20:00前くらいかな。
こういう丸1日のフライトのあとは10時間くらい、泥のように眠れます
さいごに
どうでしたか?案外地味ですよね、拘束時間が結構長いのは特徴です。
機内にいる限り完全にオフになれる瞬間がないのは、ちょっと辛いかもです。
でもうまいことリフレッシュしたり手を抜いたり(あらっ)しながら、楽しく働いています🙆♀️
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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