私は香港の航空会社で客室乗務員として働いています。もうすぐこの仕事に就いて丸5年が経ちます。
私はこの仕事にずっと憧れていたし、実際に働きだしてから現在まで、この仕事が大好きです。
仕事の魅力についてはこちらの記事で存分に語っています。


「魅力がたくさんあることは分かった!でもいいところばっかじゃないんでしょ?」
ええ、もちろんです。今回は客室乗務員の仕事のダークサイド・しんどいところをひたすら語ってみたいと思います。
今回の記事は

華やかに見えるけど大変なこととかあるのかな?
と思う方々や(あります)、また

この仕事に興味があり、いろいろ本音を聞きたい!
という方々、さらに

フライト疲れた…誰かとこの気持ちを共有したいわ…
と画面の前でお疲れの同業のあなたに向けて書きました。楽しんでいただければ嬉しいです。
その1:体力的に辛い
上空にいる時の環境を調べました。
湿度…高くても10〜20%
気圧…2000m級の山の上にいる時と同じ気圧
つまり猛烈に乾燥している&高地トレーニング並みの環境でカートを引っ張ったり重たいものを持ったりしているわけです。上空に存在するだけで体力を消耗します(なので旅行で飛行機に乗る時は、水分をたっぷりとって、お酒は控えることをおすすめします、めっちゃまわります)
仕事があった日は、泥のように眠ります。
それに加え、深夜便。これが辛い。個人的には深夜便のあと2日間は頭痛&お腹下してます。。
その2:DELAY(遅延)やスケジュールチェンジ、スタンバイ稼働で予定が崩壊する
私たちは毎月会社からもらうロスター(シフト)に沿ってお休みをとったりお仕事をしています。
😭遅延のせいで、スケチェンのせいで、楽しみにしてたステイがなくなっちゃった!
😭機材繰りや悪天候で予想外のステイになった。お休みがずれちゃった!
ということは結構起きます。それでプライベートの予定が崩れることも多いです。
ちなみに、DELAY(遅延)に関していうと、私のCAデビュー線(訓練後の初フライト)はなかなか波乱万丈でした。
🛩初フライト HKG→PEK(北京)
お客さんを乗せた後、航路混雑の為出発できず…なんと4時間DELAY!
豆知識(遅延が長すぎると、上空で行う食事のサービスを地上でやります)
🛩2本目のフライト HKG→TPE(台北)
夏の台湾の風物詩、台風に突っ込んで行く為2時間DELAY!
豆知識(絶望的に揺れ、機内はマーライオン祭りでした)
今思い出しても、あれはもうやりたくない。笑

私たちのスケジュールはあってないようなもの
その3:ときに理不尽な叱咤
これはこの仕事に限らず、接客業あるあるです。
以下機内のクレームあるあるです。
・シートベルト着用サイン点灯中(全員絶対着席、CAはそれを確認する義務がある)、トイレに行きたいのに行かせてくれなかった!!という理由で怒鳴られる
・2チョイスあるお食事のうちの1つがなくなってしまい、こっちのチョイスじゃ絶対絶対嫌だ!と怒鳴られる
・食事が口に合わない、見た目が気に食わないと怒られる
・シートやTVが壊れているからどうにかしろ!と怒られる
(この場合お客さんのお叱りはごもっともです。心から申し訳なく思っているのですが、機内ではもうどうすることも出来ないのが本当に心苦しい。というか会社はちゃんと機内設備のメンテナンスしてください…)
その4:その日のリーダーに目をつけられると終了
どこの職場でもそうですが、大勢社員がいれば中には「ちょっと…」という人もいます。
そんな「ちょっと…」という人に知識なしで対峙しない為に、私の会社では「リスト」と呼ばれるものが出回っています。
リスト…有志で作られた要注意人物リスト
使用例)知ってる?今日のチーフすごい有名な人だよ!on LISTだよ!
そんな要注意なお姉さまに、何かの拍子で目をつけられてしまった日には、その日は終了します。遠くから近くからあなたの一挙手一投足を観察し、一コマ刻みで文句を言われます。(経験何度もあり)
ですが、幸い私の会社はクルーだけで2000人以上在籍しており、フライト毎にメンバーが変わるのです。一緒に飛ぶのはその日限りで、万が一次に会うことがあってもあちらは私のことを大して覚えてもないので、気にしないでも大丈夫です✌️
さて、いかがだったでしょうか?こんな感じで辛いことはありますが、サクッと同僚や友人と気持ちを共有して、たっぷり寝てしまえばそのうち忘れられます。こんな長文書いといて説得力がありませんが、それでも私はこの仕事が好きですよ!
楽しんでいただけたら、参考にして頂けたら幸いです♪
客室乗務員のお仕事に関する記事は、こんなものもご用意しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました★