今日は朝からこんな記事を読みました。
🔽ANA、通期純利益は75%減 1~3月期、過去最大の赤字幅 https://t.co/2MmNLik9G5
航空業界は、コロナだと無理ゲー感が強すぎですよね。普通に破綻するのでは。あと、コロナショックで「出張も無駄だよね」が可視化されたので、収束後も厳しそう
— マナブ@バンコク (@manabubannai) April 30, 2020
今が航空会社にとって厳しめな状況であることは、口に出すまでもない感じですが、暗いニュースばかりで不安になりますね。
航空業界にいながら、私たち乗務員は現場でしか働いていないので、会社の財務状況は自分で意識していないと詳しく知ることが出来ません。
ですが現在、自分や自分の会社が置かれている状況を理解したいと思い、こちらのNoteを読んで勉強してみました。
↑ANAの決算報告書を非常に丁寧に解説してくださっています。
このNoteを読み、
(1)なるほどなぁと思ったこと
(2)自社の状況に当てはめて実感すること
(3)自分に今できること
を書いてみました。

私は経済学にそんなに詳しくはないので、超素人目線から理解しようと頑張っている記事です。
その1:航空会社のお金の流れ
・固定費の比率が大きい
会社がビジネスをする上で生じる出費には
必ずかかる出費(例えば人件費・オフィスや工場の家賃など、固定費)
売り上げに応じて変わる出費(製造業なら売れた商品数に応じた材料費など、変動費)
の二つに分かれています。
会社が利益を大きくしようとすると、固定費を下げるか、売り上げをあげるかのどちらかで努力しなければなりません。
上に貼ったNoteで取り上げているANAの決算書分析曰く、出費の53%が固定費だそうです。飛行機を買った値段の減価償却や整備、人件費などが当たるのですが、すごいですよね。飛行機飛ばさなくても、いつもの半分ほどのお金が消えていってしまうのですね。
・およそ毎便70%前後の搭乗率がないと赤字
飛行機🛫は会社にとって高い買い物なので、元をとってもらうために
沢山飛ばす
沢山お客さんに乗ってもらう
ことが重要。通常通り飛ばしていても、毎便70%ほど座席が埋まっていないと赤字になるそうです。
その2:私の会社の状況は?
ここで実際に自社便の運行状況をみてみると
普段の運行を100%とすると、現在当社の運行率は3%です。(わァ)
また、私は先日1本だけフライトがありました。
(豆知識:3〜5月のロスターで唯一のフライト)
その便の乗客は往路はなんと2人。帰りのお客さんはちょっと多くて22人。(OMG)
なので、そもそも便数が鬼のように減っている上、黒字になる搭乗率に遥か遠く及びません。これは…飛ばしている方がお金かかってるんじゃないか…。(そこは発着枠の維持などもろもろ飛ばしておかなくちゃいけない理由があるみたいですね)
どれだけ航空会社にとって苦しい状況かがわかります。
その3:ちなみに
私の会社では、従業員は3〜6月の間で計3週間の無休休暇を取得することを推奨されました。(合意した従業員だけ取得)更に対象者はその分3〜6月の間、基本給17%カットでの支給を実施しています。
固定費を少しでも減らして、現金を手元に置いておきたいんだなと納得しました。
(もちろん合意しないという選択もできますよ)
ただ、いいニュースもあります。先日、6月下旬から徐々に運行便を復活させますよ!というニュースがリリースされました。
どのくらいフライトが戻ってくるのかな?とニュースをチェックしたら、現在運行率3%のところ、5%に改善されるそうです。5%かーーーーーー。微増。
結論:固定費が高い航空会社は飛ばないと致命傷を受ける。好調な時に蓄えた現金で生きている状態。状況はなかなか厳しい!
★まとめと、逆境にもめげない客室乗務員★
この仕事は好き!でも会社に頼るのではなく、自分の力で生きていかねばならぬ。
これが私の現在の気持ちです。
最近は、絵が得意な先輩はLINEのスタンプを販売したり、喋るのが得意な先輩はYoutuberデビューを果たしました。
CAの仕事を楽しみつつ、自分の得意分野を活かした「生きていくスキル」を磨く。
これが今の時代、CAとして働いていくために必要なことだと、この一連の騒動を通じて学びました。
結論:この状況をバネに、たくましく生きていくスキルを磨くべし。
お読みいただきありがとうございました🙆♀️
普段は魅力も多い職業です。航空業界の復興を願ってやみません。