香港の航空会社に在籍し、客室乗務員として働いてもうすぐ丸5年になります。
同業者とお話をしたり、フライトの際同僚を観察(失礼)していると
👧あ、それ私もやってるわ
👧あ、それ私も自覚あるわ
と思うものが結構あります。
これは結構、外資CAにあるあるじゃないかな、と思ったものをいくつか書いてみたいと思います🙆♀️
その1:日本人じゃないふりしがち
大前提と保身:ほとんどの場合、きちんと日本のお客様に対しては日本語で接客しています
たまーに、こんなケースの時にしれっと現地(香港人)クルーのふりしてやり過ごします
Case1:日本線以外で日本人のお客さんが、1人で乗ってるとき
理由:びっくりさせてしまうから
飛行機に乗り込んでくる(ボーディング)直前に本人確認がある為、みなさん大体パスポートとボーディングパスを手に持ってますよね。
あのタイミングで大体「あ、あのお客さん日本パスポート持ってるー」と分かってしまいます。
でもお客さんからすれば、例えば香港からインド行き・中国本土から香港行き等、外資エアラインかつ日本と全く絡みのない路線に乗っている訳ですから、日本語で話しかけられるなんて思ってないのです。
そんな中、食事のサービスの時に
私💁♀️お客様、お食事はチキンとビーフどちらがよろしいですか?
お客さん👦えっなんで日本人だって知ってるんですか?
私💁♀️あ、パスポート見ました★
→きもいですよね!!
その為、特に理由がない場合、あえて日本語で話しかけないことも多いです。
ただしこのケースは除外です
・お客さん同士で日本語でお話してる時
・明らかに日本人で、お困りの雰囲気で「えーと、チキンプリーズ」とかなってる時
Case2:なんかやばそうな雰囲気を察した時(語彙力)
理由:トラブル回避
お客さんに日本語で話しかけられた時にはもちろん日本語で対応します。ただ、Case1と同様に
・日本パスポートを持ってるOR日本語の小説を読んでいるのでこちらが一方的に日本人だと知っている時で、さらに
・向こうはまだ私が日本人だと気づいてない
・それでいて雰囲気がやばい
これらの条件が重なると、英語モード全開になります。
たま、香港人クルーにはOKOKと反応していて一件問題がなさそうなお客さんも、日本人乗務員がいると気づくと、今まで抱えていた不満を私に向け一点集中で伝えてくるお客さんもいます。
例えば
💢地上係員の態度が悪かった!
💢お友達同士で席ばらばらにされた!
💢空港のアナウンスがわかりづらかった!
💢あのCAの態度が悪い!
ナドナド。
幸い香港人と日本人は黙っていれば見た目は結構似ています。なのでギリギリまで外国人のふりをしたりしなかったり…(ごにょごにょ)
結論:時と場合により国籍を変えてみる
その2:どの言語を話しているか混乱しがち
これは、別に英語も中国語もペラペラって訳ではないのです。
ただこんな感じになるのです。
Case1:お食事のサービス
💁♀️この列のお客さんは中国人だから中国語!
→ジーローファン!ピングォアジュ!(チキンとご飯・りんごジュース)
💁♀️次の列はー、シンガポール人ね、OK、英語や
→チキンwithライス!アップルジュース!
💁♀️このお客さんは香港人か、広東語だわ
→ガイヨーファン!ペンゴージュ!(チキンとご飯・りんごジュース)
💁♀️ここは〜えっと、窓際が日本人で通路が西洋人か
→チキンとライス、!?えーっと、、ワカンネ
鶏肉とご飯やりんごジュースという単語がもう出てこない。
こんがらがってきます。
Case2:英語で覚えたお願い系の文章を日本語に直す
これは私Case1より苦手です!何のことかというと、例えばこんな感じです。
★非常口座席についての説明
★手荷物の適切な収納のお願い
これらは安全に関わることなので、お願いというよりもマイルドな命令・協力要請ですよね。言い回しは訓練で、英語で習います。
非常口座席についてのお話だと、
This is the emergency exit. When we need to evacuate, Please help us to open the door under our instruction.
(こちらは非常口座席です。緊急脱出の際には、私たちの指示に従ってドアを開けてください)
こういった内容を伝えるんですけど、これをとっさに日本語にするの難しいんですよね…英語だと
Could you please〜?
May I ask you 〜?
とつけるとそこそこ丁寧になるけど
日本語の敬語で、さらにマイルドな命令形を作るのはなかなか難しいのです。
お客さんの前でも
💁♀️お客様、本日お客様は緊急脱出用ドアの横にお座りになっています。万が一緊急脱出が必要になった場合…えーっと、、ワカンネ
こうなりがち。

私の国語力・英語力が問題の可能性。脳を正しく回転させたい
その3:外国人クルーのどうでもいい日本語のヘルプしがち
これも、少なくとも同じ会社の日本人の同僚の中ではあるあるすぎる話です。
CAは自分のフライトに乗務する仲間を数日前からチェックすることが出来るのですが、「日本人クルーがいる」と分かると
👧宿題持ってきましたーーーっ!
と言わんばかりに頼みごとを事前に用意してきます。
実際に私が請け負った謎のヘルプはこれらです
★日本製商品の説明欄の翻訳(象印マグとか子ども用のおもちゃ率高い)
★今度行く日本旅行のレストランやホテルの予約(一番すごかったのはレストランに電話させられた)
★薬の効能や飲み方の翻訳(パブロンとか好きだよね)
レアケース
★寿司ネタの翻訳(Google翻訳って知ってる?)

あたかも業務の一環のようにしれっと頼んできがち
★まとめ★
海外でマイノリティとして働く私たちは、「日本人であること」を利用したり利用されたり、隠したり公開したりしながらしたたかにたくましく生きてます🙆♀️
今日もお読みいただきありがとうございました★
コメント
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