インスタで機内アナウンス風ストーリーが流行りましたね。
私もCAを目指していた頃、CA学校のテキストに機内アナウンスのスクリプトが乗っていて、暇さえあればなりきってやっていた記憶があります。楽しいですよね〜!
今日は私が実際にフライトで読んでいるアナウンスの台本と、アナウンスに関する裏側をシェアしたいと思います🙆♀️笑
その1:アナウンスじゃなくて〇〇?
まず、実は客室乗務員はアナウンス、とはあまり呼びません。
じゃあなんて呼ぶかというと
PA(pablic address)
と呼びます✌️
使用例)〇〇さんPA入れてくれる?
使用例) I’m sorry, I have to make PA now! (ごめんだけど今PA入れなきゃだわ!)
豆知識:そのままピーエーと読みます。
今調べましたけど、PAとは英語で放送設備自体を意味するそうです。
飛行機に乗ると、たまにドアの近くで客室乗務員が電話っぽい機械(インターフォン)でなんか喋ってるの、覚えてますか?あれは
・他のインターフォンに電話をかけられる(コックピット含む)
・PAモードにすると拡声器になって声が機内全体に届けられる
という働きがあります。
その2:後輩CAの本音「PA入れるの正直怖い」
PAを入れるのは誰か、は会社によってまちまちです。
基本的にその国の言語&英語はその便のチーフが入れることがほとんどです。
例)日本のエアラインなら、チーフが日本語と英語のPAを入れる
外資系の航空会社で、日本線に乗務する際は日本人乗務員がPAを入れます。
その場合
・日本人1人だったらもちろんその人がやります
・何人かいたら、必ず先輩がやる会社/必ず後輩がやる会社があります
・何人かいても、特に決まりはなく、チーフの指名OR挙手制の場合もあります
こんな感じでシステムで決まっている場合と指名・挙手制の場合とあるのです。
(うちの会社は適当なので、3つめ)
PAを入れるのが好きな人は好きだし、嫌いな人は絶対やりたくない!!と思っているので

この先輩はPA嫌いだっけ、好きだっけ?やるっていった方がいいのかどうか…あーチーフよ指名してくれ!!
とかいう葛藤を1人で繰り広げています。
さらに入れたら入れたで

〇〇ちゃん、あのPAのあの文はさ……
と、反省会のようなものが待ってる場合もあるので、結構怯えながらPA入れてたりもします。。笑
その3:アナウンスの台本を見て見ましょ
それでは、実際にどんな台本でPAを入れているか、ご覧ください★
⓵ご搭乗のご挨拶
日本語
皆さま<おはようございます/こんにちは/こんばんは>
本日は◯◯航空をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
この便は、△△200便、香港国際空港行きでございます。
この便は□□航空・××エアウェイズとの共同運航便でございます。
たるたるクラブメンバーのみなさま、いつもご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
<チーフ本人な場合>
私は、この便のチーフパーサー◯◯と申します。
<私が入れる時>
この便のチーフパーサーは〇〇でございます。
この便の機長は××が担当致します。
本日は香港まで、離陸後、約4時間30分の飛行時間を予定しております。
なおこの便には、日本人客室乗務員が2名乗務しております。お気軽に声をおかけください。
それでは皆さま、どうぞごゆっくりお寛ぎください。
English
Ladies and Gentlemen,
*On behalf of ◯◯ and my team, welcome onboard △△200, onworld flight to Hongkong.
This flight is operated *in conjunction with □□ airlines, ××airways.
To our TALTAL Club members, it is a pleasure to see you again.
My name is ◯◯, your chief purser.
Captain ×× will take us to Hongkong in 4hours and 30 minutes.
We look forward to making your journey a pleasant and comfortable one.
Thank you.
⓶着陸30分前
日本語
皆さま、ただいま機長××から入りました情報によりますと、香港国際空港には、現地時間、18時15分・午後6時15分頃に到着予定です。
東京と香港の間には1時間の時差がございます。
ただ今の現地時刻は、午後5時45分です。
到着地・香港の天候は<晴れ/曇り/雨/雪>、地上の気温は摂氏25度との報告が入っています。
English
Ladies and Gentlemen,
Captain ×× has just advised that we will be arriving into Hongkong International Airport at *18:15 local time.
There is 1 hour time difference between Tokyo and Hongkong where the local time now is *17:45.
The weather in HongKong
*<fine/breeze/windy/hazy/misty/clowdy/foggy/shower/rainy/snowing>
and the ground temperature is reported 25 degree Centigrade.
Thank you for your attention.
quarter は4分の1だから15分のことです。
6時から15分すぎてるから6時15分、15分で6時だから5時45分です。慣れてないと理解するのも聞き取るのも、もはや不可能!私には難しかったー。。
*3:英語は天気のバリエーションが多い!windyは風がある、吹いている。hazyは霞んでる、もやがかかってるという意味ですが
「香港の天気は霞んでおり…」って言われても正直「??」ってなりません?日本語にするのは難しいです。。
⓷到着PA
実は!私の会社は最後のご挨拶にはオートPA(録音済みのPA)を使用しています🙆♀️
ですので、人が入れるPAは⓶の着陸前PAが最後です。
なので、付け加えたいときは、⓶のPAに
「改めまして、本日は◯◯航空へのご搭乗誠にありがとうございました。」
などと付け加えてアレンジする人もいます✌️
まとめ
PAにまつわる裏話と実際のスクリプトを日本語・英語でご紹介しました。ぜひ声に出して読んでみて、旅行気分を味わってくださいね🙆♀️
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