こんにちは!2015〜2020年6月まで、香港で客室乗務員として働いていたみさたる(Twitter:@misatal1)です🙆♀️
5年間香港で生活していてつくづく感じたのは
よくも悪くも
香港人はお金がとってもとってもとっても大好き!
ということです。
何を見てもすぐに

これって、売れるかなぁ?
と考えるのです。
特にこのことを感じたのは、初めて「仕事の休日を売買している」のを知った時です。
すごくないですか?自分の休日を同僚に売る、なんて発想あります?新しすぎませんか?笑
今回は
客室乗務員のお仕事でフライトやお休みを交換することについて
どんな風に休みの売買が行われていたか?
ぶっちゃけいくらだったか?
をお話してみたいと思います🙆♀️
客室乗務員って、お仕事やお休みを交換できるの?
これは会社によって異なりますが、外資はできることが多いです。
ただ、めちゃくちゃカジュアルに交換できるわけではなく、実際は条件が厳しめです。
↓例えばこんな条件があります↓
・同じランクの人としか交換できない
・日本線を交換する場合、日本人は日本人としか交換できない
・フライトからフライトまで、最低13時間のレストがないといけない
・5日で1日休み、14日で2連休が1回入っていないといけない
などなど。実際はもっとあります。
会社に

このフライトを飛びたい!

この日にお休みが欲しい!
とリクエストすることもできます。
ですが、会社は2000人以上のCAを管理しているので、1人1人の願いを叶えることはできません。
なので、会社のポータルサイトには「交換掲示板」なるページがあり、そこで公式にフライトやお休み交換の交渉が行われています。
ただ!
お金の絡む休日の売買は、そんな公式のページじゃ行われないのです…!
休みの売買はどこで・どんな風に行われているの?
日本では通話・メッセージアプリと言えばLINEですが
香港ではWhatsAppが主流です。
休日の売買は、WhatsAppのグループチャットでやり取りされているのです。
航空会社では、毎月決まった日・決まった時間に翌月のシフトが出るのですが、シフトが発表された日はそのグループチャットに◯百件もの通知がくるのです。
↓実際にくるメッセージはこんな感じです↓
・Need Day off
3/JUL
・Can swap out day off
10/JUL
OR I can pay💰$$$
[意訳]
7月3日にお休みが欲しいです。
私の7月10日のお休みと交換してください、もしくはお金払います💰
こういう投稿の中から、自分が欲しい OR 売りたい休日を探します。
興味があればその子に個人的にメッセージを送る、という流れになっています🙆♀️
その後お互いの前後のシフトを確認して、お休みの規定など諸々クリアしていそうなら、正式に会社に申請するのです。
見事に成功したら、ATMやオンラインバンク・会社のメールボックスにお金を入れるなどして、お支払い完了です🙆♀️
実際、いくらでやり取りされているの?
さて、気になるのはお値段だと思います。
1日のお休みを買うと、一体いくらかかるでしょう???
正解は・・・
800〜1000HKD(約1万円〜1万4千円)です💰
やばくない?
高くない?
香港人すごくないですか・・・?笑
ちなみに私が入社した頃(5年前)は、だいたい500HKD(約7千円)が相場でした。この数年で何があった・・こんなに値段を吊り上げたのは一体誰ですか??
ちなみにですが、もしあなたが

早く決めたいから、私は相場より安く募集しよう!
と思い、相場より低い値段で投稿するとします。
そうすると

価格破壊が起きるから迷惑だ!やめてくれ!
と周りから怒られるらしいですよ。
休日の売買にも、市場の原理が働いているのです。
さいごに
香港人はおよそ100年ほどイギリスの植民地になっていましたよね。
その後中国に返還されてからも、政府や市民はとても不安定な状態に置かれています。
👧自分・自分の家族の身は自分で守る!
という意識が、日本より育ちやすいのだと思います。
十分なお金を稼ぐ=自分や家族を守る
ということに繋がるんだろうな、と感じました。
いや、でももしかしたら、そんなの関係なくただ単にお金が好きなだけかもしれません。笑
商魂たくましく、元気で明るい香港人を尊敬した「休日の売買」に関するお話でした🙆♀️
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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